2021/02/08 23:55
ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が1学年下の栗原陵矢捕手(24)に対する”本音”を明かした。
高卒2年目の2015年にプロ初安打、さらにプロ初本塁打の満塁弾をマーク。17、18年と続けて規定打席をクリアしてレギュラーの座をつかんだかに見えたが、その後は故障と不振で失速気味だ。一方で昨年、捕手登録の栗原が外野、一塁を守ってブレークし本塁打、打点でいずれも柳田に次ぐチーム2位の成績を残した。
その栗原は出場機会を増やすため今キャンプから三塁の練習にも本格的に取り組んでいるが、昨年同様に外野も守るなら上林にとっては”ライバル”の位置づけとなる。その点を上林はどう思っているのだろうか。
「今後ホークスが勝つためにあいつの力は必要ですから。今は自分のことに集中している。周りのことを意識しているときは雑念とか入ってるので、そういうのはないようにしています」
復活を懸ける今キャンプには例年以上の意気込みで臨んでいる。王球団会長、工藤監督、小久保ヘッド、城島アドバイザーらの指導を受け、かつての姿を取り戻そうと模索。王会長は「原点回帰」も説いているが、上林の中では確固たる信念もあるようだ。
「年数も増え、情報も増えてぐちゃぐちゃになった部分もあると言えばある。その中で自分が気持ち悪いようにはしたくない。過去に戻るつもりはないし、新しい自分だけど、軸になるところはブレたくない。それが”原点”かなと思っている」
走攻守でチームに貢献した17、18年は「本能的にやっていた」という。雑念を排除し自分が目指すべき道をしっかり見据えた上で、黙々とバットを振り続ける。
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