TNCが検証報道を続けている、太宰府主婦暴行死事件。
裁判員裁判3日目の2月5日は、瑠美さんの遺体を車で運搬している最中に録音された音声が再生されました。
太宰府市の無職・山本美幸被告(42)と岸颯被告(25)は2019年10月、佐賀県の主婦・高畑瑠美さんを監禁し、太ももをナイフや割り箸で突き刺したほか、木刀で叩くなどして死亡させた罪などに問われています。
2月2日の初公判ですべての起訴内容を否認した山本被告と岸被告。
中でも山本被告は、瑠美さんの遺体を車で運搬したとされる死体遺棄の罪について、次のように述べていました。
▼山本被告
「瑠美が亡くなっていたと思っていないです」
当時、「一緒に車に乗っていた瑠美さんが、亡くなっているという認識がなかった」ため、罪にあたらないと主張。
しかし、検察側は5日の法廷で、車内での会話が録音された音声を再生し反論しました。
車内の会話ー
▼山本被告
「まさか死ぬとは思ってないよ」
▼田中被告
「言うた通りになったな」
▼岸被告
「なりましたね〜」
▼山本被告
「死んだということに気付いてないフリをしようと思ってる。どうしたらいい?傷とか」
▼田中被告
「病院連れて行ったら全部めくれる(発覚する)ぞ」
録音が再生された際、山本被告は手元の資料に視線を落とし、顔を上げませんでした。
また、法廷には死体遺棄などの罪に問われた元暴力団員・田中政樹被告も出廷。
山本被告との関係を「ニコイチだった」と表現しながらも、いまは憤りを感じていると話しました。
▼田中被告
「裏切られた感がすごい。かわいがってきても平気で人のことを利用するだけ利用して…」
山本被告が、起訴された罪を他人のせいにしているなどと厳しく批判しました。