2021/02/02 20:15
ソフトバンクの工藤公康監督(57)が2日、ブルペンで武田翔太投手(27)を熱く指導した。
この日、武田はブルペンで直球のみを103球。途中からつきっきりになった工藤監督の助言は「筋肉ではなく、骨で投げろ」だったという。その真意を報道陣の取材に応じた工藤監督が明かした。
「脱力ですね。ゼロをつくるということ。ゼロから100に(最大限の力を出すために)、ゼロをしっかりつくれるように、と。まだ2日目だし、下を使って投げられればもっともっと楽していい球が投げられるよ、というような話をしました」
武田は高卒1年目の2012年にいきなり8勝をマークし、工藤監督が就任した15年に初めて2桁の13勝、16年は14勝。さらなる飛躍が期待されながらもその後は故障や不振に苦しみ、武田より1年早く入団して育成からはい上がってきた千賀の後塵を拝する現状となっている。
工藤監督は「高校を出て、出始めは千賀君より早かった。彼の能力なら150キロは平気で出る。今年に懸ける思いもあるでしょうし、少しでもプラスになってくれればいい。今はまだそんなに変化球を投げていない、そういうときに体を使った投げ方を覚えられれば、変化球を投げ始めたときにも生きてくるのでは。自分を取り戻すという意味では、そういう時間を大切に使ってやってほしいなと思います」
先発も救援もソフトバンクの選手層は厚い。その中に武田が割って入れるか。10年目を迎えた右腕の復活を懸けた戦いに注目が集まりそうだ。
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