2021/01/13 21:30
佐賀県警を監督する佐賀県公安委員会に対し、遺族が再調査を申し入れました。
▼遺族
「佐賀県警や鳥栖警察署への対応について不審な点、どうしても納得ができない部分等もあるので、要望書を提出させていただきました」
死亡した佐賀県基山町の主婦、高畑瑠美さん(当時36)の遺族は13日午後、佐賀県公安委員会を訪れ、第三者委員会の設置と再調査を求めました。
2019年10月、高畑さんが山本美幸被告(42)らから暴行を受け死亡したとされる事件。
事件前、遺族は佐賀県警鳥栖警察署に、瑠美さんの異変や山本被告らから脅迫を受けていることなどを再三、相談していました。
これに対し佐賀県警は本格的な捜査を行うことなく、結果として瑠美さんは死亡しました。
県警の対応に疑問を抱いた遺族に対し、調査チームの責任者を務めていた佐賀県警の幹部は2020年7月、対応の不備を認めていました。
▼2020年7月の回答音声
佐賀県警幹部「関係幹部それぞれが報告受けた時点で全体見渡して適切な指示ができていなかったのかなと。そういう点で非常に申し訳ないところだったなと」
遺族「佐賀県警として不適切だったということ?」
幹部「その点については申し訳なく思っている、警察として」
ところがその後、県警は主張を一転。
佐賀県議会で県警トップの杉内由美子本部長は「対応に不備はなかった」と述べました。
▼杉内由美子本部長(2020年12月2日)
「一連の申し出の主旨は、被害者の身の危険を訴えるものではなく、被害者の女性をめぐる金銭貸借トラブルをどうにかしてほしいというものであり、被害者の女性に直ちに危害が及ぶ可能性があるとは認められませんでした」
▼遺族
「真実を知りたいというのが、わたしたちの想いをどのような認識、どのような気持ちで受け取っていたのかというのは、本当に知りたいところではあります」
今回の申し入れについて佐賀県公安委員会は「個人情報に関わることなので対応、コメントともに回答を差し控える」としています。
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