2020/07/06 20:00
夏の甲子園大会や地方大会が中止となった高校野球。
福岡県では、独自の大会が4日に開幕しました。
2020年5月、新型コロナの影響で夏の甲子園大会は中止に、さらに地方大会もなくなりました。
全国各地で独自大会が模索される中、福岡県では開催中止に。
甲子園への道を閉ざされながらも、3年間の集大成を披露する舞台が開かれるのを信じ、練習を続けてきました。
そんな中、福岡市や周辺の高校、33校が集まり、手作りの交流戦を行うことを発表しました。
すると、その直後、県高野連が判断を一転し、県内4地区での独自大会が決定。
その朗報を受け、北九州市の小倉工業高校では…
【小倉工業 牧島監督】
「久々に明るいニュースということで、なんとか3年生全員で戦っていきたいと思っているから、真剣に練習をしてください」
【小倉工業 常軒主将】
「本当に嬉しいです。自分も上がったんですけど、みんなもモチベーションが上がったと思います。甲子園がないですけど、この最後の大会は絶対に優勝します」
一時は引退も考えていたという高校球児もいる中、集大成の舞台をもらった3年生は新しい希望に向かって気合を入れていました。
そして4日、筑後地区と福岡地区で独自大会が開幕。
試合開始前にはこんな場面も。
感染予防として選手の間には距離が。
球児たちは「やっと夏がはじまった」と、白球を追い続けてきた高校3年間の青春をかけた戦いに、闘志を燃やしていました。
一方、スタンドには、唯一観戦できた3年生の保護者が。
【西日本短大附属 保護者】
「親としてはホッとしています。これで親も子もけじめが付けられる大会を開いてもらってありがたいと思っています。悔いの残らないように頑張ってほしいです」
試合は、強打の西日本短大附属が12安打8得点の猛攻で初戦を飾りました。
春・夏と甲子園大会中止という、前代未聞の事態に陥った2020年の高校野球。
それでも野球ができる感謝の気持ちだけは忘れません。
【西日本短大附属 青柳主将】
「最後の大会をこういう形で迎えられたので、最後、保護者に見てもらうというのが自分たちの3年間経験したことを見せる場だと思うので、目標は優勝することです」
筑後地区の決勝は8月3日の予定で、残り2地区は7月18日に開幕します。
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