九州最大級の弥生時代の方形周溝墓などがある北九州市の城野遺跡が、県の文化財に指定されることが決まりました。
北九州市小倉南区の城野遺跡からは、周りに溝が掘られた、弥生時代の方形周溝墓が出土していて、大きさは南北23メートル、東西16メートルあまりで九州最大級とされています。
近くの重留遺跡などと一体となってこの時代の拠点集落としての機能を果たしていたとみられ、2009年からの発掘調査で、2つの箱式石棺や、管玉などを作った玉造り工房などが見つかり、県の教育委員会は弥生時代の「クニ」の実態を知るうえで貴重な遺跡としています。
石棺などの出土品は市の埋蔵文化財センターに展示されています。
今回で、県が指定する文化財は691件となります。