11日午前、福岡県苅田町の岸壁に停泊していた船で爆発事故があり、乗組員ら7人が病院に搬送され、うち3人が重傷です。
11日午前10時前、苅田町松原町にあるUBE三菱セメント九州工場の岸壁で「船が爆発して負傷者がいる」と消防に通報がありました。
警察などによりますと、爆発が起きた船はセメントの材料となる土を積んだ全長60メートル、約500トンの「第十英裕丸」です。
事故当時、複数の人が乗っていて、UBE三菱セメントの工場に着岸中、荷降ろしのためにハッチを開けたところ爆発したとみられています。
火災は起きていませんが、爆発時の熱風を浴びてやけどを負った10代から50代の船員ら7人が病院に搬送され、このうち3人が重傷です。
現場近くの工場に勤める男性は「ドーンと大きな音と地響きがした。工場が多いのでガスの発生かと思った」と語っています。
海洋問題に詳しい東海大学の山田吉彦教授によりますと、土の中に可燃性物質があり、ハッチを開けたことで一気に酸素が入って爆発した可能性があるということで、警察と消防が事故の原因を詳しく調べています。