ﾊﾞﾄﾝﾄﾜﾘﾝｸﾞでﾕｰｽ日本代表に選ばれた中学生｡

この夏､福岡から世界へ挑戦します｡

軽やかにﾊﾞﾄﾝを操るのは､福岡県須恵町の中学2年生･山下美咲さん｡

ﾊﾞﾄﾝﾄﾜﾘﾝｸﾞのﾕｰｽ日本代表です｡

▼山下美咲さん
｢(日本代表は)すごい選手たちばかりなので､みんなに憧れます｣

ﾊﾞﾄﾝを使って技の正確さや美しさを競うﾊﾞﾄﾝﾄﾜﾘﾝｸﾞ｡

中でも､2本のﾊﾞﾄﾝを操る｢ﾄｩｰﾊﾞﾄﾝ｣が山下さんの得意種目です｡

山下さんは､このﾄｩｰﾊﾞﾄﾝで3月に行われた全日本ｼﾞｭﾆｱ選手権で見事優勝｡

さらに､8月にｲｷﾞﾘｽで行われる世界選手権の選考会でも好成績を納め､日本代表入りを決めました｡

▼山下美咲さん
｢『本当に代表に選ばれたんだ』と信じられない気持ちもあったんですけど､うれしかったです｣

日の丸を背負う山下さんも､ﾊﾞﾄﾝを置けば普通の中学生｡

友人と一緒の時は屈託のない表情を見せてくれます｡

▼山下美咲さん
｢ｽｲｰﾂ系が好きです｣

Q.趣味は?
｢野球観戦｡兄が高校で野球してるので｣

Q.好きなﾎｰｸｽ選手は?
｢栗原選手｣

山下さんがほぼ毎日足を運ぶ須恵町にあるｸﾗﾌﾞﾁｰﾑには､男子の日本代表選手も在籍するなど､周囲のﾚﾍﾞﾙも国内ﾄｯﾌﾟｸﾗｽです｡

ﾊﾞﾄﾝﾄﾜﾘﾝｸﾞは､手元で回す｢ｺﾝﾀｸﾄﾏﾃﾘｱﾙ｣､首や胴体などで回す｢ﾛｰﾙ｣､そして空中に投げる｢ｴｰﾘｱﾙ｣の大きく3つの動きの組み合わせ｡

山下さんはどの要素も優れていると､指導する内田ｺｰﾁは話します｡

▼BATON ARCUS　内田宴子ｺｰﾁ
｢身体能力がとても高いので､何でもきれいにやれるのはいいと思います｡黙々と練習する子ですね｡ﾊﾞﾄﾝが大好き｡始めた時からずっと大好きな気持ちが変わらず続いているので､きっと努力ができるんだと思います｣

その言葉通り､この日､山下さんは同じ技を繰り返し練習｡

実はこの動き､7月に行われた県大会でも演技に入れていましたが､ｷｬｯﾁの姿勢が崩れてしまいました｡

世界選手権では成功を目指します｡

▼山下美咲さん
｢(失敗すると)突き指や打撲をするんですけど､できた時の楽しさとかうれしさを知っている分､続けたいと思います｣

山下さんのｽｺﾞ技は､ﾊﾞﾄﾝを2本同時にあげている間に片足で2回転する合わせ技｡

もちろん､ﾊﾞﾄﾝは落としません｡

高い身体能力とそのひたむきさが武器｡

山下美咲さんのﾊﾞﾄﾝが世界を魅了します｡

▼山下美咲さん
｢初めての世界大会なので緊張して焦ると思うんですけど､今までやってきたことを最大限出せるように頑張りたいです｡ﾊﾞﾄﾝってこんなに素敵なｽﾎﾟｰﾂなんだなと思ってほしいです｣