40歳年下の女性店員に一方的にSNSで1100回以上ﾒｯｾｰｼﾞを送り続けた疑いで逮捕された72歳の男は､女性が自分に好意があると一方的に思い込み､行動をｴｽｶﾚｰﾄさせていたことがわかりました｡

春日警察署で､うつむいた状態で車に乗り込む男｡

ｽﾄｰｶｰ規制法違反の疑いで逮捕･送検された福岡県大野城市の無職･石丸保容疑者(72)です｡

警察によりますと､石丸容疑者は去年12月25日から2週間以上にわたって､40歳年下の福岡県内に住む32歳の女性に､SNS上であわせて1107回のﾒｯｾｰｼﾞを送った疑いが持たれています｡

1日に平均すると送ったﾒｯｾｰｼﾞの数は実に65回｡

捜査関係者によりますと､女性のSNSｱｶｳﾝﾄを知った石丸容疑者は､一方的に｢抱きしめたい!｣｢ｷｽしたい!｣のほか｢おはよう!｣｢僕は〇〇してるよっ!｣｢何してるの??｣などというような文言のほか､日常的な写真を送りつけていたといいます｡

時には1分間に何度もﾒｯｾｰｼﾞを送ることもあったといいます｡

◆記者ﾘﾎﾟｰﾄ
｢石丸容疑者は､数年前から女性が勤務する店に訪れていた客でしたが､一方的に女性が自分に好意があると思い込み犯行に及んでいたというこです｣

女性が自分に好意を抱いていると思い込んだという石丸容疑者｡

女性からの返信が来ない場合は､“ﾒｯｾｰｼﾞの返信が来ないのは相手が送りたいけど送れないんだ”などと都合良く解釈をして､さらに大量のﾒｯｾｰｼﾞを送り続けたということです｡

警察は去年6月､女性からの被害相談を受けて石丸容疑者に対しｽﾄｰｶｰ規制法に基づく禁止命令を出していました｡

調べに対し､石丸容疑者は｢間違いありません｣と容疑を認めています｡