◇ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ(3軍)ｰ大分B-ﾘﾝｸﾞｽ(29日･ﾀﾏｽﾀ筑後)

　左足首の靱帯(じんたい)損傷から復帰を目指すｿﾌﾄﾊﾞﾝｸの千賀滉大投手(28)が実戦復帰後3度目のﾏｳﾝﾄﾞに上がった｡

　負傷後初めて2軍戦に登板した23日のｳｴｽﾀﾝ･ﾘｰｸﾞ阪神戦(ﾀﾏｽﾀ筑後)から中5日での登板｡2軍は現在名古屋遠征中だが天候不良などで試合が流れる懸念もあったため､あらかじめ本拠地での3軍戦を目指して調整していた｡今回は100球がめどで次週にも1軍復帰の可能性が出てきたことを踏まえ､東京五輪に出場する日本代表｢侍ｼﾞｬﾊﾟﾝ｣の建山投手ｺｰﾁも視察に訪れた｡

　初回は1死から二塁打を許すも後続を抑え14球で無失点の立ち上がり｡ﾄﾞﾗﾌﾄ3位ﾙｰｷｰ牧原巧とのﾊﾞｯﾃﾘｰで5回1/3を4安打2与四球で1失点｡6三振を奪い､99球を投げたところで降板した｡

　前週の1軍ﾛｰﾃはﾚｲ､東浜､武田､石川､ﾏﾙﾃｨﾈｽ､和田｡このうち勝ち星から見放されている石川は中継ぎへの一時的な配置転換が濃厚で､和田は28日に出場選手登録を抹消された｡ﾁｰﾑ最年長で40歳の和田は登板間隔を空けるためとみられ､今週末から次週へかけてﾛｰﾃが一部再編されることになる｡千賀は今回の登板後の状態に問題がなく本人､首脳陣のGOｻｲﾝが出れば､最短で7月6､7日のﾛｯﾃ2連戦(ZOZOﾏﾘﾝ)で3ｶ月ぶりに1軍復帰する見込みだ｡

　東京五輪代表はﾒﾝﾊﾞｰ24人のうち中川(巨人)が25日に負傷辞退｡追加招集の選手はまだ発表されておらず､長期離脱中で選外だった千賀の回復状況を把握するため建山ｺｰﾁが筑後まで視察に訪れたとみられる｡