交流戦の最終2カード、広島、ヤクルトを本拠地ペイペイドームに迎えての6連戦が8日から始まる。先陣を切る先発は武田。4勝目を狙う右腕は7日、同ドームで行われた投手練習に参加し、今季交流戦ラスト登板へ向けての意気込みを語った。
「交流戦はやっぱりセ・リーグの主催試合で打席に入るのが違う。振って当たった時、手が詰まらいように気をつけていた。もう交流戦は明日(8日)だけなので、打席に立たないし、投げることに集中できる。球数はあまり気にしていない。何球投げてもいいんで、しっかり長いイニングを投げる」
いずれも敵地で行われた5月25日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)は6回2失点で黒星、前回6月1日のDeNA戦(横浜)は7回途中10奪三振で1失点も勝敗つかず。自身3試合ぶり、今年の交流戦初の白星を目指す上でイメージしていることがある。それが6日の阪神戦(甲子園)で7回無失点の快投を披露した和田だ。
「明日(8日)はまず試合をつくること。昨日の和田さんのピッチングが本当にお手本になりました。ハマりすぎていた。変化球のバリエーションが多かったり、しっかり決めるところの精度の高さ、いいお手本にしたい」
今季最長の7回を109球で投げ切った和田は変化球の精度が抜群で、特に今季の登板で最も割合の多かったカーブが有効だった。一方で3打席連続三振に仕留めた大型ルーキーの佐藤輝にはカーブを1球しか使わないなど、甲斐と練って「裏をかいた」配球もプラン通り。チームは現在マルティネス、和田と2試合連続で先発投手に白星がついており、3試合連続なら今季初。40歳の大ベテランに大いに刺激を受けた武田が、先発としては3年ぶりに本拠地での交流戦登板に臨む。