◇ソフトバンク7-2オリックス(22日・ペイペイドーム)
マルティネスが圧巻の投球でチーム最多タイの3勝目、本拠地ペイペイドームでは移籍後初勝利を挙げた。
立ち上がりからコントロールが安定し5回まで失策による1走者だけの無安打投球。直球、カットボール、チェンジアップなどすべての球種でストライクを奪いオリックス打線をねじ伏せた。6回先頭に安打を許したものの後続を抑え、7回に背負ったピンチも併殺で乗り切った。
7回で105球を投げ被安打2、与四球1、9奪三振で無失点。オリックス戦は移籍後初登板だった1日も敵地で6回無失点の内容で勝利を挙げており、このカード今季通算13イニング連続無失点で2連勝となった。
マウンドに立てばクールに打者をねじ伏せる右腕も、味方の攻撃中にはベンチで感情をあらわにする姿が印象的だ。3回に柳田が特大の先制3ランを放った際はベンチの中で大はしゃぎ。どれだけ点差が開いても喜び、相手野選で6点目が入った際は立ち上がってセーフのポーズをしてみせ、得点が確認されるとまるで逆転したかのように右手を突き上げて笑った。
この日からソフトバンクは主催試合を自主的に無観客で実施。敵地での1日オリックス戦に続きスタンドにファンの姿がない中で投げるのは2度目だったマルティネスは、歓声のないお立ち台で「本拠地での初勝利だしファンの皆さんと味わいたかった。次回の勝利は皆さんと味わいたい」と素直な思いも口にした。