◇ソフトバンク8-8ロッテ(12日・ペイペイドーム)
目まぐるしいシーソーゲームの末に白星を逃した工藤監督が、試合後の会見でショックのあまり言葉を失った。
対戦3連敗中だったロッテを相手に2回に上林の犠飛、3回は4番柳田が特大の2ランを放つなどして3点をリード。ところが4回まで無安打と抜群の好投を見せていた和田が5回に突然崩れ、一挙6点を失って降板した。
それでも打線がロッテ投手陣に襲いかかり7回に柳田、中村晃の適時打、甲斐の2ランなどで5点をもぎ取り再逆転。2点リードから岩崎、モイネロの必勝継投で逃げ切りを図ったものの、離脱中の森に代わって抑えを務めるモイネロが9回に失策絡みで2点を奪われて同点とされた。
9回裏の攻撃は好機を築きながら得点できないまま終了。逃げ切りに失敗した工藤監督は「野手はよくひっくり返してくれた。勝てなかったのは僕の責任。今日は勝たないといけなかった試合なので」と話したものの、いつもと違い言葉が続かない。「すいません、頭の整理ができていない。今日は僕のミスです」と最後まで重い空気のまま会見を終えた。
ソフトバンクは今季6度目の引き分けで、首位楽天とのゲーム差は1・5に広がった。