新外国人のコリン・レイ投手(30)が11日、来日後初のシート打撃に登板して最速150キロをマークした。
来日して2週間の待機期間を経て8日に2軍合流したばかり。ブルペンでは投げていたという右腕は久しぶりの打者との対戦で8人に計33球を投げ、安打性の当たりはデスパイネ、野村、渡辺陸に許した3本、2奪三振、1与四球だった。
持ち球はツーシーム、カーブ、カットボール、チェンジアップ。「チェンジアップはまあまあだった。決め球はその日によって変わる。どんな反応をバッターがするのか分かったので良かった」と手応えを得た様子で、球速についても「いつも150から151キロくらいの球を投げている。初めて打者に投げられたのでどんどんスピードあげて投げられたら」と予告した。
196センチ、106キロとマウンドに立つ姿は迫力十分。倉野ファーム投手総括コーチは「初めて見たけど制球がいい」とまずはコントロールの良さを強調。その上で「腕の振りの割にボールがくるし、キレがある。球種を持っているので動かすよりいろんな球をコントロールよく投げられる。楽しみ」と期待を口にした。安定した制球力はバッテリーを組んだ九鬼も感じ取った様子で「何でも投げられるので思い切っていろいろリードした。ボールにも勢いがある」と捕手の視点で魅力を説明した。
メジャー通算35試合(先発27)の登板で8勝8敗、防御率4.79。日本では初めてプレーすることになるが好印象を抱いた様子だ。「日本人は親切。お互いを敬う。バッターボックスに入ったらお辞儀をする。守備でもたくさん声をかけてくれた」。長いイニングを投げることがセールスポイントという右腕は、次回15日のウエスタン・リーグ中日戦(タマスタ筑後)で実戦デビューする。
(TNC「ももスポ」11日オンエアより/取材=米多祐樹)