左足首の靭帯損傷で離脱中の千賀滉大投手(28)がギプス、包帯を外してのリハビリを始めた。
9日、筑後のファーム施設に姿を見せた千賀は台の上に腰掛け、固定具を全て外し素足に。左足の指でタオルをつかんだりするなど、約30分間のプログラムをこなした。
今季初登板だった4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプレー中に負傷。当初は捻挫の診断も、後日の再検査で靭帯損傷が判明。患部をギプスで固定していたためトレーニングの種類が限られる中でも、上半身を使ってのキャッチボールなどできる範囲の練習メニューをこなしている。
「だんだん(リハビリの)強度を上げていきたい。焦りはもうない。日々前進していることを実感している」
リハビリ中は自分のことだけではなく、エースとして後輩を気遣う姿もある。同じリハビリ中の甲斐野には心身両面でアドバイス。両ふくらはぎのコンディション不良でリハビリ中だったキャンプ中から相談に乗ることが多く、甲斐野も「考え方が変わった」と感謝している。この日のリハビリ中も、甲斐野と会話しながら身振り手振りで助言する場面があった。
(取材=藤本聡)