2021/05/02 18:00
開幕から状態が上がらず2軍落ちしたアンダースローの高橋礼投手(25)が復活を目指して下半身をつくり直している。
今季5度目の登板だった4月24日のロッテ戦で4回途中5失点。工藤監督と面談した上で、27日に出場選手登録を抹消された。降格後は試合には投げておらず、徹底的な強化メニューに取り組んでいる。5月2日は筑後のファーム施設でブルペン入りし、下半身を意識しながら投げ込んだ。
「悪い癖がついている。今までは上半身を大きく使いすぎていたので、リリースの瞬間に100パーセントで投げられていなかった。今は尻の部分をしっかりつくっている段階。(ブルペンでは)上半身の力を抜いて、0から100までの速さでしっかり何度も練習した」
今季は本格的にカーブを投げ始めた一方、持ち味である球速が上がらず140キロ台は一度もなし。違和感を抱えたままマウンドに上がり続けた結果「ストレートの感覚が気持ち悪かった」という。降格後の調整で徐々に違和感は消えているが、それはあくまでも練習でのこと。試合で打者と向き合った時に「気持ち悪い」感じがないかどうかが重要だと自覚する。
「バッターが立ってそれが意識できるか。バッターが立っても意識できたら大丈夫」
開幕から高橋礼が先発を任されてきた土曜日の”穴”は5月1日に新外国人のマルティネスが移籍後初勝利を挙げて埋めた。1軍ローテの座を長く明け渡すことは激しい競争からの脱落も意味する。近いうちに見込まれる2軍戦の先発マウンドで、まずは1軍返り咲きへの手がかりをつかむ。
(取材=米多祐樹)
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