9年目の真砂勇介外野手(26)が本拠地では初となるヒーローインタビューに登場した。
「6番・中堅」で今季4度目のスタメン出場。両先発の武田、池田がお互いに譲らずスコアが動かずにいた中、6回に中村晃が先制のソロを放った。追加点が欲しいところで7回に真砂が1死から左中間テラス席へソロ。連敗ストップへの大きな流れをつくり、池田はこの回限りで降板した。
緊急事態宣言が発出されている地域で無観客または試合延期などの対応が取られている中、入場制限はあるもののペイペイドームには今季最多の1万5963人が来場。敵地でのヒーローインタビューの経験はあったとはいえ、お立ち台は初体験となった真砂は「試合中も緊張していたが、ここも緊張して、すごく疲れる...すいません、疲れるっていうとあれなんですけど、どこで気を抜いていいのか分からなくて、今日はゆっくり休みます」と照れたような笑みを浮かべた。
これまで3試合のスタメン起用時は相手先発が左腕だったが、池田は右腕。1、2打席目でいずれも中飛に倒れながら3打席目で結果を出し、首脳陣に「左腕専用」からの脱却をアピールする一発となった。スタメン出場時の打率は14打数5安打、打率3割5分7厘で3打点。キャンプ、オープン戦で好調だった打撃は、打席数が少ない中でも好調を維持していることがうかがえる。
「打った瞬間は入らないと思ったが、ファンの皆様の拍手が後押ししてくれた。右も打たないとレギュラーになれないので頑張ります」
お立ち台でそう宣言した真砂は、インタビュアーに締めのあいさつを求められ「え、僕すか?」としどろもどろ。それでも、この日のイベント「どんたく博多デー」に合わせた祭りの掛け声を思いつき、大きな声で「1、2、3...わっしょーい!」と静かなゴールデンウイークを初々しく盛り上げた。
2カード連続で負け越したチームの連敗は4でストップ。4月の成績は1試合を残して11勝10敗3分けとなり負け越しはなくなった。