◇ソフトバンク4-1楽天(21日・ペイペイドーム)
チーム単独トップの2勝目を挙げた40歳の和田が球団初の「40代での複数勝利」を達成した。
今季初の楽天戦登板で3回までパーフェクト。4回1死から二塁打を浴びたが後続を抑え、5回は再び三者凡退に仕留めた。この時点で63球。快調なペースで後半に入ったものの、6回先頭に岡島にソロを浴びると、1 死から連打を浴びて降板。左手指の爪が割れるアクシデントに見舞われ無念の形でマウンドを後にした。
この後、救援陣が無失点でつないでチームは楽天戦今季負けなしの3連勝(2引き分け)。和田自身も2連勝となったが、試合後は反省の言葉を並べた。
「ストレートも変化球も調子は良かった。相手の則本君もすごく良い投手なので、先制点を与えないように集中して丁寧に投げました。ただ、あのような形で降板してしまい中継ぎ陣に申し訳ない」
前回登板で達成した40代での白星は球団3人目だったが、2勝以上は初めて。アクシデント降板となったものの、工藤監督も今後への高い要求を口にした。
「相手が則本君でも点を取るまで取られない。よく投げてくれた。40代で2桁勝つ力は十分に持っている、今回アクシデントあったが、積み重ねでしか規定投球回にはいかない。ぜひ規定にいって2桁勝ってくれればうれしいです」
工藤監督は巨人時代の2004、05年に40代で2桁勝利を挙げており、41歳シーズンの04年は規定投球回もクリア。年長記録の”先輩”として和田にも長いイニングを投げ、勝ち星を重ねていくよう期待した。