◇ソフトバンク6-4楽天(20日・北九州市民球場)
試合前まで打率1割台と苦しんでいたデスパイネが今季初の猛打賞をマークした。
同率首位で並んでいた楽天との2連戦の初戦。5番DHで出場したデスパイネは2回に中前打で出場4試合ぶりの快音を響かせると、3-4と逆転されて迎えた4回は同点の二塁打を放った。先頭の4番栗原が二塁打を放った直後の打席。試合前まで防御率1・29でリーグ3位だった岸の初球カーブを左翼線へ運んだ。初球打ちは今季7度目で安打は初めてだった。
「得点圏にランナーがいて、絶対にかえそうと打席に入った。自分らしい強いスイング、強い打球で同点にできて良かった。イーグルスは今勢いがあるし、ホークスと同じ首位にいるチームだから今日は絶対負けられない」
6回無死一塁でも岸からの左前打で3打席連続出塁し、甲斐の適時二塁打で生還。チーム最多の12四球を選んでいる一方で安打が出ていなかった大砲が、2年ぶりの北九州での試合で復調の兆しをうかがわせた。