来日後の入国者待機期間を終えてファームに合流したウラディミール・バレンティン外野手(36)が16日からのウエスタン・リーグ中日3連戦(ナゴヤ)で今季初の実戦に臨む。
15日は筑後のファーム施設で行われた2軍練習で調整。打撃、守備で軽快な動きを披露し、明るい笑顔でナインと話す姿もあった。現在のコンディションについて「打撃はいい状態。まだピッチャーの生きた球を見られてないので、それから」と話した。
ヤクルトから移籍して1年目の昨年は打率1割6分8厘、9本塁打、22打点。厳しい内角攻めやコンディションのつくり方に苦しみ、ポストシーズンでの出場機会はなかった。巻き返しを誓う今季はコロナ禍の影響で出遅れた格好になったが、早期昇格へ向けて意気込みは十分だ。
「ホークスの雰囲気はいいし、みんな生き生きして声も出ている。ここで早く結果を出して、1軍に上がったら300ホームランを今年達成したい。1軍で一緒に戦うのが今の一番のモチベーション。守備走塁も求められれば問題なくやれる」
通算300号まであと3本。すでに外国人扱いではなくなっているとはいえ1軍枠が限られる中、シーズン60本塁打のプロ野球記録を持つ大砲が復活に燃えている。
(取材=内藤賢志郎)