◇ソフトバンク6-5ロッテ(28日・ペイペイドーム)
2年ぶりの開幕3連勝を飾った工藤監督が興奮気味に激闘を振り返った。
中盤から終盤にかけてシーソーゲームとなり、最後は代打の川島が今季初打席で逆転サヨナラ打を放つ劇的な幕切れ。「いやー、すごかった。昨日といい、今日といい、年に何回あるかなと思うくらいの試合をしてくれた」と球団13年ぶりの2試合連続サヨナラ勝ちを喜んだ。
40歳で開幕ローテ入りした和田は好投していたが、7回2死から松田のエラーをきっかけに勝ち越しを許す展開。その後8回に柳田の好走塁による二塁打からデスパイネが逆転2ランを放つも、9回は岩嵜が2死から逆転弾を浴びた。後がなくなったその裏、試合を決めたのが川島だった。
明石が7回、長谷川が9回にいずれも代打で安打を放ち、野手最年長で途中からマスクをかぶった高谷が右膝の不安を抱えながらファウルの打球を追うなど、ベテランを中心に全員が執念を見せてつかんだ意味のある白星。開幕前に「最後まで諦めないことが大事」とチーム指針を口にしていた工藤監督は「みんなが一つになって戦ってくれている。最後まで諦めない、この言葉を選手たちが身をもって実行してくれている」とうれしそうだった。