2021/02/25 17:00
【練習試合】ソフトバンク0-0ロッテ(25日・宮崎アイビースタジアム)
開幕ローテ入りを狙う10年目の武田翔太投手(27)が先発で3回1安打無失点と好投した。
初回1死から藤岡に安打を許したが、続く中村奨を二ゴロ併殺。2、3回はいずれも三者凡退で、テンポよく計31球で今春の対外試合初登板をまとめた。
特に有効だったのがカーブだ。縦に割れる落差の大きい武器は入団時から投げていた球種だが、ここ数年は中継ぎの役割もこなしたことで速球主体になっていたという。先発ローテ返り咲きへカーブの精度アップに取り組んできたが苦戦。以前と違ってうまく投げられないのは力みが原因と分析し、力を抜いて投げることを意識してきた。
「まっすぐもそうだけど、力が入っていると工藤監督が言われる”骨で投げる”こともできない。135キロくらいのフォームに見せて140キロ中盤くらいが出るのが理想。力を抜いて投げられたらいいなと」
この日のマウンドでは「投げながらメリハリがついているなと思った」と実感。加えて、カーブを制球良く投げられたことでシーズンでも生かせるとの手応えがあったようだ。
「今日の感じだったら真っすぐと同じラインで、カーブ、カーブと続けて投げた後に普通ならまっすぐでいくところをカーブとか、そういうこともできた。やはり僕の生命線はカーブ。カーブが自由自在に使えれば、真っすぐももっと生きる」
2015、16年に2桁勝利を挙げた後は故障もあり低迷。育成入団で1学年上の千賀より早く頭角を現し「次代のエース候補」と目されながら、気付けば立場は入れ替わった。「僕にないのは安定感。年間を通して戦える姿を見せられるように。若い選手も多くなってきたので負けてられない。彼らより若いつもりで」と復活への決意を口にした。
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