2021/02/23 16:30
【練習試合】ソフトバンク3ー2西武(23日・宮崎アイビースタジアム)
チーム今春初の対外試合で先発した3年目の杉山一樹投手(23)が変化球への手応えを口にした。
初回に3与四球などで満塁のピンチを背負うも無失点。2回はルーキーのブランドンに直球を捉えられ2ランを浴びた。「初回も浮ついた感じはなかったが球の抑えが効いていなかった。3イニング目はコントロールできた」と振り返る通り、力みが抜けたように3回は三者凡退に抑えた。
昨年まで中継ぎで通算13試合に登板。先発転向を目指す今年のテーマは変化球、中でもカットボールだ。昨年は最速157キロをマークした直球が投げる球のうちの7割を占めた。「まっすぐだけではきついのを肌で感じた」と、直球とフォークの間の球速となるカットボールを選択したという。
助言してくれたのは自主トレをともにするエースだ。昨年7月、最初に1軍昇格して1週間足らずで2軍落ちする際に「千賀さんにアドバイスされた」とカットボールについて教わったいう。その後に練習したがうまくいかず、今年の自主トレで細かく分析しながら習得に取り組んできた。
この日の西武戦では150キロ超を連発した直球の精度がいまひとつだった一方、変化球で空振りを奪う場面が見られた。「まっすぐのコントロールが良くない。まっすぐありきの変化球なので。ただ、変化球はそんなに大きく外れることがなかった」と一定の収穫は得た様子だ。
3回で61球と球数の多さを反省したものの、長いイニングを投げるために欠かせない変化球も試しながら2安打2失点2奪三振。進化を模索する剛腕がまずは開幕ローテ、そしてプロ初勝利を目指す。
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