2021/02/19 17:55
【ソフトバンク紅白戦(19日)】
チーム最年長の和田毅投手(39)が今春初の実戦マウンドに上がり先発で好投した。
初回、先頭の牧原大への初球で140キロ。2死から川島にカーブを右前に運ばれたが、最後は4番栗原を二ゴロに仕留めた。2回は松田から高めの直球で空振り三振を奪うなど、2回を投げて2安打無失点、2奪三振の内容だった。
最速141キロ。スピードだけでなく制球も光り、貫録を見せつけた。キャンプ序盤から好調さが目立つ左腕は「昨年のこの時期は一度も140キロは出なかったし、コントロールもすごく悪かった。そういう意味ではいい状態で投げられている」と納得顔で振り返った。
21日に迎える40歳の誕生日を控えての30代ラスト登板。「肩に不安がないのが一番」と明るい表情の大ベテランは、さらなる進化を模索している。習得に乗り出しているのは自主トレの弟子でもある同じ左腕、笠谷のカーブ。もともと投げていたカーブよりスピードのあるもので、昨年プロ初を含む4勝を挙げるなど飛躍のきっかけをつかんだ後輩に握りなどを教わりながら自分の投球に取り入れようとしている。
「いい投手はいいカーブを持っているが、自分にはそういう武器がない。それができれば投球の幅も広がる。年齢が上がれば緩急は大切だし、まっすぐだけというわけにはいかない」
これまでにも王会長や同学年でダイエー、ソフトバンクの同僚だった杉内、さらには工藤監督ともカーブについて話してきたというが、今は16歳下の後輩がお手本。実戦で初めて投げたこの日は「全然だめだった」と振り返ったが、試行錯誤を続けていく構えだ。
40代での2桁勝利へ、背番号21は惑うことなく前進する。
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