2021/02/09 21:09
ソフトバンクの甲斐野央投手(24)が”すべらない話”でナインの心を温めた。
昨年12月に右肘手術を受けた右腕は今キャンプではリハビリ調整中。第3クール初日の9日、B組の全体練習前に行われる「1分間スピーチ」の出番が巡ってきた甲斐野は先にスピーチした坂東が30秒ほど時間を余らせたこともあり「僕が1分30秒ほどいただいてお話ししたいと思います」と切り出した。
時を戻して2019年、ルーキーだった甲斐野が勝ちパターンの一員でフル稼働していた当時に僅差でマウンドへ送り出された際のエピソードだ。
「僕がピンチをつくって、内野手全員が集まって、倉野さん(現ファーム投手総括コーチ)が(ベンチから)走ってこられました。その時、倉野さんが言ったのが『おい、椎野。頑張れ」と」
これには円陣をつくって聞いていたナインも爆笑。さらに甲斐野が続ける。
「僕は頭が真っ白で。ここで僕の名前を間違えるか?って。内野手全員の皆さんがグラブで顔を隠したり、笑い合っていて。それを見て僕は逆に緊張がほぐれて何とかゼロで抑えられたのでよかったです」
もちろん、そんな倉野コーチに学んだことも忘れてはいない。
「そういう失敗を倉野さんはしたんですが、べンチで僕にすごく声援を送って、チームの勝利だけを思って声援を送っておられた。みんな失敗は必ずあります。うまくいかないときにどう乗り越えるか、それが人生においても野球においても大切になってきます」
最後の締めまでばっちりだった1分30秒スピーチ。スタッフから「いいね〜、椎野」と掛け声が飛ぶと、さらなる笑いがナインから起きていた。
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