2021/02/08 23:55
ソフトバンクの本多雄一内野守備走塁コーチが今季の三塁起用法について言及した。
三塁を長きにわたり守り続ける松田は2011年と13〜19年に計8度のゴールデングラブ賞を受賞。代わりのきかないレギュラーとされてきたが、昨年は打撃不振に苦しみ、14年途中からの連続試合出場記録が815で途切れた。チームにとっては次世代の三塁手育成が急務で、工藤監督は栗原に公式戦で一度も守っていない三塁の練習をさせることを決めた上で今キャンプから本格的に取り組ませている。
大砲候補と期待されるリチャードらも含めにわかに熱を帯びてきた常勝軍団のホットコーナー。もっとも、本多コーチは「競争という感じでは取ってない」と言い切る。その理由は明白だ。
「競争に値しない。(挑戦者は)1軍で(三塁手として)出てない人ばかりだし、競争に値する話ではない」
栗原が三塁で初めて特守を受けたのは7日。本多コーチは「捕手の時もサードからファーストへの送球はしてたし、膝の使い方とかフットワークはある」という。一方で「球を捕る感覚はもっと(練習して)受けていかないと。1アウトを確実に取れないと1軍では使えない。そこは松田さんと違う」と一朝一夕にはクリアできない課題を指摘する。
挑戦を受ける立場の松田はどうか。報道陣の前では「本人的には別に」と口にするが、同期入団で現役時代は同じ内野手として切磋琢磨してきた本多コーチの目にはそうは映っていない。
「あれだけの声を出して、入るスキをつくらせないのが松田さんの思い。松田さんは絶対譲らないと思っているけど、そうは言っても結果を出さないといけない。マスコミに言われ、監督が言ってる以上は、動揺はしてると思う。それは声と体の動きを見れば分かる」
松田は5月で38歳。これまで同様に挑戦者たちの高い壁であり続けるのか。それとも、誰かが風穴を開けることはできるのか。
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