2021/02/03 15:15
ソフトバンクの岩嵜翔投手(31)が3日、勝ちパターンの右腕として「完全復活」を誓った。
キャンプ3日目はブルペンで56球。去年の2軍調整中につかんだ「よかった時の感覚」を体になじませるように、直球だけ56球を投げ込んだ。
故障明けながら開幕1軍をつかみとった昨年はいきなり打ち込まれる展開が続き、6試合に登板しただけで2軍落ち。久保2軍投手コーチ(当時、昨年限りで退団)に「長身を生かして角度のある球を投げれば打者は嫌がる」などのアドバイスを受けてフォームを見直し、3カ月ぶりに1軍に復帰した10月以降は大事な場面で投げる役割を勝ち取った。
実はこの10月ごろ、岩嵜の中で今年へ向けた手応えがあったのだという。
「投げていていい感覚はあったが、もう少し体を強くしたらもっとよくなりそうだなと。(当時は)着いた(踏み出した)左脚がぐらつきながら、弱いなと思いながらも、強いボールはいっていたので」
年が明けた今年1月は沖縄・石垣島でソフトバンクOBの馬原孝浩氏の指導の下で自主トレ。理論に沿ったトレーニングで鍛え上げ、ともに練習した嘉弥真が「岩嵜の体見たらわかるでしょ」というほどにビルドアップした。
身長189センチで、現在の体重は93キロ。「95キロくらいにはしたい」という。もちろん、大きくするだけでは意味がない。「でかくしすぎても今のままの感覚でいったら打ち込まれる。体のキレもみながら」と慎重にステップアップしていくつもりだ。
最優秀中継ぎ投手に輝いた2017年の自分から新しいステージへ。「トレーニングが楽しくなった」という右腕が、進化した姿で勝ちパターンのマウンドを目指す。
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