2021/02/03 14:45
ソフトバンクの嘉弥真新也投手(31)が3日、チーム最年長で21日に40歳となる和田毅投手への対抗心を燃やした。
1月に故郷の沖縄・石垣島で岩嵜らとともに自主トレ。ソフトバンクOBでもある馬原孝浩氏の指導でウエートトレーニング、走り込みを中心に鍛え、体重は昨年のシーズン中より3、4キロほど増えて73キロになったという。
ボリュームアップした肉体で目指すのは球速アップ。常時140キロ台中盤が理想という。その理由を「一番は中継ぎ陣みんな、球が速いので。そこに負けたくない」と笑いながら明かした。
ソフトバンクの救援陣は抑えの森、セットアッパーのモイネロをはじめ、岩嵜、泉、椎野などほとんどが150キロオーバーの球を投げる。左のサイドスローの嘉弥真は速球派ではないものの昨年は147キロをマークした。
そんな嘉弥真の一番の”ライバル”が同じ左腕の和田だ。昨年の和田はプロ18年目にして自己最速の146キロをたたきだしたが、軍配は1キロ差で嘉弥真の勝ち。147キロを計測した後に「和田さん、出ました」と報告した。もっとも、2人は学年でいえば9つも違う。「10歳差? 9歳? 争ってる時点でおかしいんですけどね。和田さんがすごい。切磋琢磨してレベルアップしていければ」と脱帽しながら宣戦布告した。
もちろん、競争だけで球速アップを目指すわけではない。スピードが増すことで自分の投球を楽にすることも目的だ。「真っすぐが速いだけでファウルも取れる。嘉弥真はスライダー、スライダーと思われているけど、真っすぐで三振が取れたりファウルが取れたりすれば」とイメージを描いた。
キャンプ3日目はブルペンで直球のみ65球。そのうち捕手が座って50球を投げるなど、自分のペースでシーズンへ向けて準備を進めている。主にワンポイント、時には1イニングも投げられる左腕として昨年まで4年連続で登板50試合、防御率2点台をマークしている左腕は「ワンポイントでも1イニングでもいい。いってほしいと思われたたところで抑えたい」と意欲をにじませた。
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