2021/02/02 16:01
ソフトバンクの武田翔太投手(27)が2日、プロ10年目を迎えた正直な心境を明かした。
宮崎日大高では甲子園出場はなかったものの「九州のダルビッシュ」と話題を集め、単独1位指名でソフトバンク入り。1年目の2012年7月7日にプロ初登板初先発初勝利を挙げ、高卒ルーキーながらいきなり8勝の活躍で注目の存在となった。
その後は故障離脱などもありながら実績を重ね、工藤監督1年目の15年に13勝、翌16年には14勝。球界の次世代エース候補に名乗りを上げたが、その後は不振や故障に苦しみ、昨年は7試合の登板で自己最少の2勝にとどまった。
停滞感があるかと問われた武田は「それしかない」と即答。「むしろ年々悪くなっている。まだ(4月で)28ですけど、衰えたらいけない」と危機感を募らせている。
「18、19歳のときは若いからいけるだろうと思っていたことも、今は無理。(ウオーミング)アップの前に動いておかないとけがをしそう。そういう意識の面に関しては9年やって、だいぶ変わった」
キャンプ2日目はブルペンで座った捕手に103球。すべて直球、全てセットポジションで投げ、途中から工藤監督が熱く指導する場面もあった。
今まで体重を増やすことを「怖がっていた」というが、栄養摂取、トレーニングなどを見直して現在の体重は昨年までより6キロ増の95キロほどになったという。「同じ感覚で投げていてもボールは強い。まだ(体を)使えていないだけで」
自身が停滞している間に、育成からはい上がってきた学年では上の千賀や石川が台頭。「やるしかないので」。チームが5年連続日本一を目指す中で、復活を期す右腕が模索しながら腕を振る。
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