2021/02/02 15:10
ソフトバンクの高橋礼投手(25)が開幕ローテ入りへカーブの重点強化に取り組んでいる。
キャンプ2日目の2日はブルペンで72球。そのうち約半数が新たな投げ方の習得を目指すカーブだった。
カーブはもともと投げていた球種だが、昨シーズン終了後すぐに精度を上げたいとの目標を設定。オフの自主トレで同じアンダースローの楽天・牧田に教えてもらった「抜く」感覚を体にしみ込ませるため、キャッチボールなどでも意識しながら腕を振っているという。
一昨年は千賀とともに先発ローテの軸として12勝を挙げ新人王に輝いた右腕は、昨年も先発として期待されたものの2月のキャンプ中に故障。チーム事情もあり、大幅に延期されて開幕したシーズンではロングリリーフもできる貴重な中継ぎとしてフル回転した。
4年目の今シーズン、先発復帰を視野に入れ「長いイニングを投げるのにカーブは大事」と強化する球種を決めた。タイミングを外し、緩急をつけるため、捕手の甲斐にも「とにかくもう少しカーブをよくしてほしい」と伝えられていることを明かした。
2日のブルペンでは甲斐と組み、右打者、左打者をイメージしながら同じコースに投げ続けた。「今までのカーブは腕の振りが遅いというか、速さを調整していた。今はまず抜く練習を優先している。そこからまっすぐと同じフォームで投げられるように、段階を踏んでいく。下半身の粘りは出てきたかなと思う」と少しずつ手応えも感じ始めている。
理想は「ゴルフでいうロブショット」だ。「なるべくボールの下を打って後からボール出てくる。カーブも腕が先に出て、ボールが後からくるように」。千賀、石川、東浜ら実績あるメンバーを軸に今年も先発ローテの枠は決して多くはない。磨き上げたカーブを武器に高橋礼は先を行く選手たちを抜くつもりだ。
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